計算の前提
このサイトで出てくる数値の計算式や前提値、出典を、ぜんぶこのページに置いてあります。中身が気になる方は、のぞいてみてください。
1. 全体の流れ
あなたの現在年齢から、想定寿命(初期値 90 歳)まで 1 年ずつ繰り返し計算しながら、その年の収入・支出・投資リターンを合算して、資産がどう動いていくかを出しています。
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2. 収入の計算
| 項目 | 計算式 | 出典・参考 |
|---|---|---|
| 退職前の給与 (額面) | 年収 × (1 + 昇給率)経過年数 |
厚労省「令和6年 賃金構造基本統計調査」 |
| 給与の手取り | 額面 × 手取り率 (年収帯別 67–88%) |
国税庁 源泉徴収税額表、協会けんぽ 2025、2026年税制改正反映 |
| 退職後の年金 | 年金月額 × 12 (デフォルト 月15万円 = 単身会社員モデル) |
日本年金機構「令和7年4月分以降の年金額」 |
| 退職金 (一時) | 定年時に一括加算 (進路別: 高卒 約1,000万 / 大卒 約1,500万 など) | 厚労省「令和5年 就労条件総合調査」 |
| 児童手当 (子どもイベント) | 0–3歳 月1.5万 / 3歳–高校 月1万 / 第3子以降 一律 月3万、所得制限なし | こども家庭庁「児童手当制度のご案内」(R6.10 拡充) |
手取り率は年収帯ごとのステップ近似です (200万未満は2026年改正の所得税非課税ライン178万円を反映)。配偶者控除・住宅ローン控除・iDeCo所得控除は Phase 2 で対応予定。
3. 支出の計算
| 項目 | 計算式 | 備考・出典 |
|---|---|---|
| 生活費(住居以外) | 月の生活費 × 12 | 食費・通信・水道光熱・娯楽・交通など |
| 住居費(賃貸) | 月の住居費 × 12 | 引っ越し年齢で段階的に切替可能 |
| 住居費(購入: 一時) | 頭金 + 物件価格 × 諸費用率 (5%) | 仲介手数料・登記費・印紙税・火災保険など。新築3–5%/中古6–10% 目安 |
| 住居費(購入: 月) | 月ローン返済 + 維持費 + 固定資産税/12 | 固定資産税+都市計画税で年12万円目安 (4,000万円戸建て) |
| 住居費(完済後) | 維持費 + 固定資産税/12 | ローン終了後も固定資産税は継続 |
| 子の養育費(月) | 年齢区分別の月額 × 人数 | 幼児3–5万 / 小学3–13万 / 中学4–12万 / 高校4–8万 |
| 大学入学一時金 | 18歳時に進学先別 (国公立30万 / 私立文系40万 / 私立理系45万 / 専門30万) | 文科省「私立大学等の令和5年度学生納付金等調査」 |
| 大学在学中(月) | 国公立7万 / 私立文系10万 / 私立理系12万 / 専門9万 | 進学先で年数を切替 (専門短大2年 / 4年制4年) |
| 結婚費用 | 結婚年齢時に式費用 + 新生活費を一括 | ゼクシィ結婚トレンド調査 2024 (平均約356万円) |
| 車 | 頭金なしローン (5年) + 月維持費 | 軽–コンパクト200万、ローン3%、維持月3万 目安 |
4. 投資の計算
月初に毎月積み立てる方式 (期首払い annuity-due) で計算しています。金融庁のつみたて NISA シミュレーター・楽天証券・SBI 証券などと同じ方式 (月利 = 年利 ÷ 12) なので、各社の積立シミュレーターと数値がそろうはずです。
翌年残高 = 当年残高 × (1+i)12 + 月積立 × ((1+i)12 − 1) ÷ i × (1+i) (i = 年利 ÷ 12)
例: 月3万円・年率5%・30年で約 2,500 万円。元本 1,080 万円 + 運用益 約 1,420 万円。
NISA 枠 (年360万・生涯1,800万) 内なら売却益非課税で、Phase 1 ではこれを前提にしています。年・生涯枠を超えた分は本来 20.315% の譲渡所得税がかかりますが、学生の月額積立 (3–5万円) は通常 NISA 枠内に収まります。iDeCo 拡充 (2027年 70歳まで・第2号月6.2万円) は Phase 2 で反映予定。
5. 退職後の資産取り崩し
退職後は積立をやめて、退職時の投資残高に対し Trinity 4% Rule (定額) で取り崩します。「資産 × 4% ÷ 12 = 月額」のシンプルな計算で、過去データでは 30 年枯渇率が 4–5% 程度に収まる保守的なルールです。
毎年の取り崩し額 = 退職時の投資残高 × 4% (取り崩した分は現金扱い)
日本の低金利環境では「3% が安全」という見方もあります (Morningstar 2025)。退職後の生活費は退職前の生活費 (家賃込み) を継続して使う設定で、年金月額が支出に届かない分を投資から取り崩していきます。投資残高が尽きると現金が減っていき、グラフで赤色のマイナス領域として見える化されます。
6. アラート(警告と提案)の発生条件
| 条件 | 種別 | 内容 |
|---|---|---|
| 想定寿命時点で資産がマイナス | 警告 | 不足見込み額を表示 |
| 退職時の資産が 3,000 万円未満 | 警告 | 一般目安との比較 |
| 途中で資産がマイナスになる年がある | 警告 | その年齢を表示 |
| 投資 0 円 | 提案 | 月 1 万円積立した場合の差分 |
| 投資 3 万円未満 | 提案 | 月 +5,000 円した場合の差分 |
| 生活費が年収 70% 超 | 提案 | 5% 削減した場合の差分 |
7. 既知の限界(Phase 1)
- インフレ未考慮(年 2% を仮定すると 30 年後の購買力は約 55%。Phase 2 でトグル予定)
- NISA 枠超過分の譲渡所得税 20.315% 未考慮 (学生の月額積立では通常超えない)
- 住宅ローン控除 (年末残高×0.7%、最大13年・21万/年) 未考慮 (Phase 2)
- iDeCo 拡充 (2027年 70歳まで) 未反映 (Phase 2)
- 奨学金 (JASSO 給付/貸与/減免) 未反映 (Phase 2)
- 地域差 (家賃・最低賃金・固定資産税) 未反映 — 首都圏郊外モデル想定
- 共働き世帯モデル未対応 (単身世帯モデル)
- 為替変動・通貨分散の未考慮
- 介護・医療一時金の未考慮(後期高齢期は大きく変動します)
- 相続・贈与の未考慮
- 投資リターンは年率固定(実際は変動・下落あり)
- 退職直後の暴落 (Sequence of Returns Risk) 未反映
8. 出典・参考資料
- 厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」(初任給)
- 厚生労働省「令和5年 就労条件総合調査」(退職金)
- 日本年金機構「令和7年4月分以降の年金額」
- 国税庁「源泉徴収税額表」+ 協会けんぽ 健康保険・厚生年金保険料率 2025
- こども家庭庁「児童手当制度のご案内」(令和6年10月拡充)
- 文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査」
- 文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」2024年度標準額
- 総務省「固定資産税の課税状況等」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」(積立計算の業界標準)
- Cooley/Hubbard/Walz (1998) Trinity Study (4% Rule)
- Morningstar 安全引き出し率レビュー 2025
どれも公開資料です。各機関の最新版を都度参照していただけると、より正確だと思います。
9. ソースコード
計算ロジックは assets/js/compute.js にまとめてあります。ブラウザの開発者ツールからのぞいてみることができますので、気になる方はぜひ見にきてください。